ファースト・サービスからやり直せるのはどんなとき?(テニスルールに関する疑問)
3月17日、恒例のルール講習会が開催されました。ルールもときどき変更されるので、それまでは正しいと思っていたことが、あるときを境に間違いに変わってしまうこともあります。その一つに、セカンド・サービスの最中に、タイム(レット)がかかったときというのがあります。
歴史を述べると混乱するので、現在どのようになっているかだけを説明します。
コートの友(2009年版)に次のように記載されています。
- Q12) 第2サービスの前に、他のコートから、ボールが転がって来た場合
- 第2 サービスのモーションの前に、足元へ隣のコートからボールが転がってきた場合、妨害されたとは判断しない。ただし、サーバーが第2サービスのモーションに入った後に、ボールが入ってきた場合、プレーを妨害したとして、第1サービスからポイントをやり直す。
セカンド・サービスを打つモーションに入っていなければ、ファースト・サービスのやり直しにはならないということですね。
もう一つ面倒なのが、サービスのレットのコールです。以前は、サービス側はレットのコールはできないとされていましたが、現在は次のように変更されています。
- サービスのレットはレシーバーがコールする。誤ってサーバーがサービスのレットをコールしたときは、以下の判断がくだされる。
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- そのコールによって、プレーが停止された場合は、サーバーの失点
- そのコールに、レシーバーが同意した場合は、サービスのレット
- そのコールにかかわらず、プレーが続きポイントが終了した場合は、ポイントが成立する
サーバ側がコール可能ということですが、相手が認めてくれないことを考えると、レットをコールすべきか考えますね。
バレーボールのようにサービスレットは、そのまま継続するというルールがATPの下部ツアーで試験的に採用されているようです。まだ、一般的には使われているケースは少ないと思いますが、現在のルールブックにもノーレット・ルールとして記載されています。テニスのルールも変わって行くので、ルール講習会には参加するべきですね。